2ちゃんコピペ

ひひひ( ^ω^)

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借金は身を滅ぼす⑩




課長:「おい、松下!ちょっと会議室まで来い!」
私 :「はい!」

会議室に入っていくと、中には社長がいた。

課長:「松下、とりあえずイスに座れ!」
私 :「はい・・・(足がガクガク震える)」
社長:「松下、どうしたんだ?お前が借金するとは思えんぞ?」
私 :「すいません・・・(涙声)」
課長:「とにかく、なんで借金したかを言ってみろ」
私 :「はい・・・」

それから30分近く、大学時代からどのように借金をしたかを話した。
ただ、自分でも驚くほどアレンジをしていた。

私 :「最初に借金をするきっかけは、友人にいきなり誘われたスキーツアーで、
    自分も見栄があったので、お金がないのに申し込んでしまって・・・」
社長:「それで借金をしたのか?」
私 :「はい・・・」

本当は、パチンコ・パチスロで負けて家賃が払えなくなったから。
こんなに窮地に追い込まれているのに、見事な嘘をつくもんだ、と自分でも後で
驚いた。

私 :「実家からの仕送りも少なくて、特に大学のテスト時期になるとバイトも
    できなくなって・・・、それで金を借りました」
社長:「生活費か?」
私 :「はい・・・」

これも嘘。
実家からの仕送りは十分ではなかったにしても、奨学金で毎月5万円もらってい
たし、バイトも10万円近くは稼いでいた。
仕送りと合わせれば25万円。
いったいなにが少ないのか・・・。

社長:「じゃあ、大学時代に作った借金の返済のために『雪だるま式』に増えたっ
    てことか?」
私 :「はい・・・、すいません」
課長:「(無言)・・・」
社長:「とりあえず、いったいどこからいくら借りているか調べてきなさい。
    きちんと正確にな!もう隠してもしょうがないだろ」
私 :「はい・・・」
社長:「じゃあ、今日はもう帰りなさい」
課長:「急ぎの仕事はないんだろ?」
私 :「はい、大丈夫です・・・」
社長:「きちんと正確に調べてきなさい!」
私 :「はい!」

会議室を出て、すぐにトイレにかけこむ。

緊張のためか、汗がしたたり落ちてくる。
が、思わず顔がにやけてきた。

「もしかして、会社で貸してくれるの?
 貸す気がなければ、金額は聞かないよね?」

マジで?
マジで?
やったぁ~~!!!

助かったかもしれない!
助かったかもしれない!!!

時間はまだ午後の3時くらいだったが、【早退】とホワイドボードに書いて会社
を出た。

とても気が楽だった。
いつもと帰る道は同じだが、周りの景色が違って見える。


家に着き、すぐに借金の総額を調べる。
418万円もある・・・。
これを正直に話すのは気が引ける。
なんとか、300万円台にしたい。

「よく調べたら、400万円もなかったです!」と言いたい。

信販系の「UCカード」の借り入れ(30万円)を除くと、「388万円」。

「よし、これでいこう!」

【次の日】

私 :「調べてみたら、388万円でした」
課長:「あほか、400万円も388万円も同じじゃないか!それよりも、この
    件数はいったいなんだ?10件って。よくこんなに貸してくれたな」
私 :「すいません・・・」
課長:「とにかく、これで社長にお願いしてくるからここで待ってろ」
私 :「はい・・・」

【1時間後】

課長:「今、社長と話しをしてきて、今回は特別に会社からお金を貸してやるから、
    それで借金を全部返して来い」
私 :「すいません・・・」
課長:「会社がお金を貸すってことは普通はありえないからな。しかも、借金の理由
    がギャンブルだろ。絶対ありえないから、社長にお礼を言っておくんだな」
私 :「はい・・・、すいません・・・」
課長:「あと、今回は金額が金額だから、親には連絡するぞ」
私 :「連絡するんですか?」
課長:「お前、今の状況がわかってるのか!!何を今さらガキみたいなここと言っと
    るんや!こっちは別にお前に辞めてもらっていいんだぞ!」
私 :「すいません・・・。分かりました」
課長:「で、どうする。松下から電話するか?」
私 :「・・・。はい、最初は自分から電話します。
    両親とも働いているんで、夕方、電話します・・・」
課長:「よし!」

【夕方】

私 :「もしもし、おれ(声が震えている)」
母親:「一樹、どうしたの?」
私 :「お父さん、いる?」
母親:「まだ仕事から帰ってないけど・・・、なにかあったのかい?」
私 :「いや・・・。父さん、携帯持ってたよね?番号教えてもらえる?」
母親:「う、うん。090-・・・。本当に何かあったのかい?」
私 :「あとでかけなおす・・・」

そして、父親の携帯に電話をする。

私 :「もしもし」
父親:「もしもし」
私 :「一樹だけど・・・」
父親:「どうした、いきなり」
私 :「うん・・・」
父親:「なに、どうした?」
私 :「あの・・・、おれ、借金があるんだ」



<2002年4月現在>
 ・借入先:11件
      (DCカード、アイフル、アコム、オリックス、武富士、UCカード、
       モビット、プリーバ、キャスコ、レイク、三和ファイナンス)
 ・借入金:418万円(ローン含む)
 ・毎月の支払い:294,000円






私 :「あの・・・、おれ、借金があるんだ」
父親:「借金?お前、何を言ってるんだ!」
私 :「だから・・・、借金があるんだ」
父親:「いくら?」
私 :「400万円・・・」
父親:「お前、自分で何を言ってるか分かってるのか?」
私 :「分かってる。それで、会社の上司に相談して・・・」
父親:「会社に言ったのか?」
私 :「うん」
父親:「あほか!!!お前、この不況に借金があるなんて言ったら、クビになっても
    しょうがないだろ。なんで、お父さんに最初に言わないんだ?」
私 :「いや・・・、言いづらくて・・・」
父親:「ばかもの・・・・・・・。それで、会社に言ってなんだって?」
私 :「お金を貸してくれるから、それで借金を返せって」
父親:「貸してくれるって?400万円もか?」
私 :「うん・・・」
父親:「・・・」
私 :「あとで会社の上司が電話するって。金額も金額だから、親の印鑑も必要だから」
父親:「・・・」
私 :「また電話する・・・」

その後、課長が実家に電話をした。

私も家に帰ってから、改めて実家に電話をした。
母親は泣いていた。
父親も泣いていた。

次の日、会社に行くと契約書が用意されていた。

【松下一樹に『400万円』を貸す。金利は年0.5%。毎月給料から5万円を天引き。
 返済終了日は2009年1月とする】

【ただし、本契約以降、再度借金をした場合、契約を破棄して全額一括で返済すること】

もちろん私はなにも言わずに印鑑を押して署名した。
契約を急がせるために、実家には速達で送った。

【2日後】

実家から父親の捺印と署名がされた契約書が会社に届いた瞬間、私の口座に会社から
『400万円』が振り込まれた。

それからはまさに電光石火。
財布に『400万円』を入れて、一つ一つ解約していく。
本当は自分で稼いだお金で完済したかったが、とにかく、これからは消費者金融と付き合
わないで済むと思うと本当に嬉しい!

消費者金融の店員からは、「なにか弊社にご不満でもありましたでしょうか?」と毎回
聞かれた。
「武富士」からは、「こんな大金どうされました?大丈夫ですか?」と、変な想像をさせ
てしまったようだ。(おそらく、私がどこかに騙されていると思ったのか?)

全てを完済し終わったとき、『400万円』もきれいになくなった。

会社に行き、社長にお礼を言う。

私 :「ありがとうございました。これからは仕事を一生懸命やっていきます」
社長:「がんばれよ」

家に帰る途中、お米を5キロ買った。

「これからは節約をして、少しでも早く会社への借金を返さないと!!」

何年か振りの「前向き」な考えだった。

家に帰った瞬間、嬉しさが込み上げてくる。

「助かった~!!
 明日から生きていける。借金に怯えないで生活できる!!!
 こんなに嬉しいことはない。
 もう2度とこんな恐ろしい思いは嫌だ!!」

「パチンコはもうしない。パチスロも絶対しない!!」


会社で私の借金を知っているのは課長と社長だけだったので、何事もなかったように
のびのびと仕事ができる。
毎日が快適。
入社して以来、はじめて「普通の社会人」になったような気がした。
土曜日・日曜日も最初はすることがなかったが、ビデオを借りたりして時間をつぶす。
あまりお金はつかえない。

でも、人間らしい日々を過ごせていた。


が、私の体の中に巣食った【ギャンブル中毒】は、1ヶ月後再び目を覚ます・・・。



<2002年5月現在>
 ・借入先:1件 (会社から)
 ・借入金:400万円
 ・毎月の支払い:50,000円(給料から毎月天引き)



<2002年5月>


平穏な毎日。
朝起きて仕事に行き、帰りが早ければ同僚と酒を飲む。
ちょっと早く帰ってくれば、途中で本屋に寄って立ち読みをする。
土曜日は洗濯をしながら部屋を片付け、少しジョギングをしたりして体を動かす。

「これが普通の生活なんだ・・・」

本当にしみじみ感じる。
平穏な日々・・・。

土曜日、ジョギングから戻ってくると、郵便受けに1枚の封筒が入っていた。
中を開けると、

『UCカード 4月分のお支払い合計:71,243円。支払い期日:5月10日』

ああああ!
そうだ!会社から金を借りるときに「UCカード」のことは隠してたんだ!

やばい、どうしよう?
今、手元には1万円しかないし・・・。
もう売るものもない・・・、借金?いや、それだけはやめよう・・・。

でも、どうすればいいんだ?
この後に及んで、課長に「よく考えたらUCカードもありました」って言えるか?
死んでも言えない・・・。

でも、本当にお金がない。
これは事実。
あと1週間もすれば支払日になり、その3日後には会社に督促の電話がかかってく
るだろう・・・。

最悪・・・。
それだけは避けたい!

ふと、危険な考えが頭をよぎる。

「7万円か・・・。パチスロで勝てば簡単じゃない?」

あああ・・・。
でも、これしかないよな。
うん、これしかない。
これしかない。
千円で勝つかもしれないし・・・。
(自分に対しての言い訳)

でも、足はパチンコ屋へと向かっていた・・・。

【1時間後】

全財産の1万円はあっさり飲まれた。

その時、1ヶ月間隠れていた悪魔の心がささやく。

「今だと、どこの消費者金融の審査を受けても通るんじゃない?
 だって、先月『400万円』を完済した男だよ!
 1万円だけ借りてもうひと勝負!
 だって、このままだと明日からの食費もないじゃん」

そうだ、食費もない。
1万円だけ借りよう。
食費の1万円だけ・・・。

【1時間後】

1度捨てたはずの「アコム」のカードが再び手元に戻ってきた。
1度完済しているので、申込はすんなり通る。
(「他からの借入件数」には自信を持って「0件」と記入)

しかも、「借入限度額」が希望の10万円を大きく上回る【50万円】に設定された。
昔なら嬉しかったが、今では「毒」でしかない。

予定通りに「1万円」を引き出して、さっきまでいたパチンコ屋へと消えていく・・。

【30分後】

さらに【3万円】を借りる。

【2時間後】

さらに【5万円】を借りる。

結局、その日だけで【9万円】をアコムから借りた。

「明日の日曜日・・・、もう1回勝負・・・。
 アコムを完済しないと大変なことになる・・・」

先月、会社で書いた契約書を思い出す。

【松下一樹に『400万円』を貸す。金利は年0.5%。毎月給料から5万円を天引き。
 返済終了日は2009年1月とする】
【ただし、本契約以降、再度借金をした場合、契約を破棄して全額一括で返済すること】

借金がばれたら【全額一括返済】。

やばい、やばい、やばい・・・。
やばい・・・。

【次の日の日曜日】

朝からアコムに行って金を借り、パチンコ屋へ。
時間が経つにつれ、体の調子がおかしくなってくる。

「もうどれくらい借りたんだっけ?最初が1万円で、次に3万円・・・。
 25万円?
 まじで?
 もう1回計算・・・」

ああああ。
やっぱり【25万円】も借りてる。
もうどうしようもできない金額。

どこで狂ったんだ。
昨日の朝までは快適だったじゃないか!
普通の生活をしてたじゃないか!!

あああ。
ああああ。
なんで?
なんでなの?
なんでパチスロをするの?
これが夢だったら・・・。
目がさめたら、土曜日に戻ってほしい・・・。

【月曜日】

朝起きるが気が重い。
でも、会社には行かないと・・・。
先週までの平穏な生活が嘘のようだ。

会社に着く。

私 :「おはようございます・・・」
課長:「おい!!松下、ちょっと来い!!」
私 :「はい・・・(なんだろ?)」

会議室に連れていかれる。

課長:「お前、また借りただろ?」
私 :「(あああああああああああああああ)・・・」
課長:「お前な、会社をなめちゃいけないって。簡単に調べられるんだから」
私 :「(汗が吹き出てくる)・・・」
課長:「(メモを取りだし)土曜日、アコムからちょこちょこ金を借りてるだろ?
    1万円、3万円、5万円って、段々引き出す額が増えてるし」
私 :「(完全にバレてる)・・・」
課長:「なんか言えよ!!」
私 :「・・・、すいません」
課長:「しかも、日曜日もまた借りてるな!今度は5万、3万・・・。
    お前、いったい何がしたいんだ?」
私 :「すいません・・・」
課長:「すいませんじゃわかんないだろ!!」
私 :「・・・、すいません」
課長:「(冷めた感じで)は~、もうなにもかも遅いって」
私 :「すいません、すいません!もう絶対しませんから。すいません・・・」
課長:「社長はもうお前をあきらめた。無駄だってことだ」
私 :「すいません。すいません・・・。すいません・・・」
課長:「とにかく、今日はもう帰れ!」
私 :「すいません・・・」

【次の日】

会社の掲示板に張り紙が張られた。

【営業部・松下一樹は一身上の都合により、5月10日付けで退社することになり
 ました】

この日の午前中だけ会社に来ることを許され、会社の同僚に挨拶をするが、辞める
原因は誰も聞かない。
もう会社中が「クビ」の理由を知っているのだ。

社長の温情により、【400万円の一括返済】は見逃してもらえた。
ただし、毎月30日、会社に返済のお金(5万円)を持って行かなければならない。

当然のごとく会社から連絡がいって、実家からは勘当された。
もう2度と広島に戻ることはないだろう・・・。


現在、バイトを2つ掛け持ちしながら、生きている。
とにかく、会社への借金【400万円】を返さないことには先に進めない。

前に進む気もないが・・・。

あと【325万円】残っている。

これから先、どうやっていけばいいのか・・・。


                【完】


<人物紹介>

 名前 :松下一樹(仮名)
生年月日:1976年3月12日 27歳(現在) 
 地元 :広島
 略歴 :広島に生まれる。家族は父・母・姉。
     中学・高校と学業の成績は常に上位。
     部活はバスケット部に所属。
     大学は仙台の某国立大学に合格。
     1996年4月に仙台へと引っ越す。
     なんとか4年で大学を卒業し、就職する。
     2002年5月、【借金】が原因で会社をクビになる。
 現在 :アルバイトを2つこなしている。
 借金 :325万円(2003年8月時点)
     毎月、前の会社に「5万円」返済している。


【借金は身を滅ぼす】

これが6年間で学んだことです。



完済編に続きます

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記事一覧
借金は身を滅ぼす ①
借金は身を滅ぼす ②
借金は身を滅ぼす ③
借金は身を滅ぼす ④
借金は身を滅ぼす ⑤
借金は身を滅ぼす ⑥
借金は身を滅ぼす ⑦
借金は身を滅ぼす ⑧
借金は身を滅ぼす ⑨
借金は身を滅ぼす 完済編
  1. 2009/09/05(土) 01:29:40|
  2. 借金生活
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