2ちゃんコピペ

ひひひ( ^ω^)

スポンサーサイト




上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。





  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

借金は身を滅ぼす⑨




<2002年3月>

2002年3月1日。

「もしかしたら、増額が可能になってないかな?」と淡い期待を持ちながら、
いつものように武富士のATMに行く。
カードを入れて暗証番号を押すと、予想外の文字がでてきた。

 【貸出可能残高=0円】

「あれっ、なんで?たしか1,000円はまだ借りれるはずなのに?」
すぐに【借入残高】を確認してみる。
たしかに【796,258円】で、まだ3,000円は借りられる。

「もしかして・・・。やばい、武富士も止められた・・・」

アイフル、モビット、オリックス、UCカード、DCカードに続いて6社目の
「貸出停止」。

「まさか、ほかの消費者金融も止められてる?」

すぐに同じビルの中にあるアコムにも行ってみる。

「最悪・・・。アコムもだめだ・・・」

アコムも貸出が止められていた。
急に胃が痛くなる。

うっ、あ・・・・。
やばい、やばい、やばい、やばい。
どうしよう・・・。

あと残るはプリーバ、キャスコ、レイク、三和キャッシングの4社。
(「三和キャッシング」は先月限度額いっぱい借りているので、借りることは
 できない)

とりあえず全ての支店に行って、ATMで確認してみた。

全ての消費者金融の貸出が停止していた。

「終わった・・・」

汗が体中から噴出してくる。
でも、この瞬間「これで借金ができなくなるんだ。よかった・・・」とも思った。
もう自分では止められない。
誰かに止めて欲しかった。
きっかけが欲しかった。

「これでなにもかも終わりだ・・・」

頭が錯乱しているのか、今日が何曜日かも思い出すことができないくらい動揺し、
食欲も全く沸いてこない。
家に帰って風呂に入ってはじめて、自分が置かれている立場が「人間として最悪
の状態」であることに気がついた。

「まさか自分が借金で悩むなんて・・・。親が知ったら泣くな・・・」

湯船につかっていても、髪を洗う気力さえない。
不安でどうしようもない。
明日からどうしよう?
今月の返済はどうすればいいんだっけ?
いくら足りないんだ?

「とりあえず、借金の総額をまとめてみないと・・・」

風呂から出て体もきちんと拭かずに、パソコンのエクセルで表を作り始めた。
表の題は【借金返済計画】とした。

ひとつひとつ現在の借り入れ金額と毎月の返済額をエクセルにいれていく。

「・・・(絶句)」

ここではじめて借金が400万円を超えていたことに気がつく。
恐ろしさで指先が震え始める。
ふと中学時代・高校時代の自分を思い出す。

「どこで間違ったんだ?おれはもっと優等生じゃなかったのか?」

毎月の返済金額が「30万円」近いってことは、給料だけでは返せない。
今月の返済も全然足りない。
家賃も払わないと。

あああああああああああああああああ。
あああああああああああああああああ。
あああああああああああああああああ。

なにか方法はないんか?
まだ助かる手段は・・・。

インターネットで調べてみると「おまとめローン」という言葉を見つける。

『複数の借り入れをひとつにまとめてみませんか?』

これだ!!
内容をよく読んでいく。
が、『300万円以上は保証人が1人必要です』という言葉であきらめる。

「だれに保証人になってもらえばいいの?そんなの誰にも頼めないよ」

さらにインターネットで調べていくと「保証人紹介します」の文字。

いいじゃん、これ!!
しかし、最後に一言、『借金の保証人はお引き受けできせん』。

「そんなに甘くないか・・・」

とりあえず、今月の返済期日がくるまでに『最低10万円』は工面しないと
延滞になるし、その延滞分もいつ払えるか分からない。

「借金しかないか・・・。また新規でカードを作ろう・・・。
 でも、契約できるのかな?」

そして、給料日の3月25日。
給料を全て返済に回して、少しでも借り入れ残高を減らしてから新規のカード
を作りにいく。

1件目は「プロミス」。
2件目は「アエル」。
3件目は「ニコニコクレジット」。

全て契約を断られた。
しかも最後の「ニコニコクレジット」に関しては、審査の時間が10分もかか
らずに「今回はお見送りします」とのこと。

おそらく、おれのデータは最悪なんだろう。
もはや、「会社に何年勤務している」とか、「今のアパートに何年住んでいる」
とか、そんな次元の問題ではなくなっている。

 『松下一樹にはもう1円もお金は貸せない』ということだろう。

「どうしよう・・・。10万円なんとかしないと・・・」

翌日、会社に行く途中、電信柱にチラシが貼ってあった。

『ブラックの方歓迎!!30万円まで即融資!! 電話番号:090-・・・』

すぐ携帯から電話してみる。

「もしもし、チラシを見たんですけど・・・」


☆最終回まであと『2回』。


<2002年3月現在>
 ・借入先:11件
      (DCカード、アイフル、アコム、オリックス、武富士、UCカード、
       モビット、プリーバ、キャスコ、レイク、三和ファイナンス)
 ・借入金:418万円(ローン含む)
 ・毎月の支払い:294,000円






<2002年4月>

『ブラックの方歓迎!!30万円まで即融資!! 電話番号:090-・・・』

電信柱に貼ってあるチラシを見て、すぐに携帯から電話をしてみる。

私:「もしもし、チラシを見たんですけど・・・」
男:「(面倒くさそうに)初めて?」
私:「はい、はじめてです」
男:「今ね、ちょっと忙しいから、あとで、また電話してくれる?」
私:「分かりました。何分後くらいがよろしいですか?」
男:「じゃあ、1時間後」

【1時間後】

私:「さっき電話したものですが」
男:「えっ?あ~、さっきの人ね。なんの用でしたっけ?」
私:「チラシを見て電話したんですが、ちょっとお金を貸していただきたいと
   思いまして・・・」
男:「いくらぐらい?」
私:「20万円くらいです」
男:「あっ、そう。え~とね、他からいくら借りてます?」
私:「(ここは正直に言おう)全部で400万円くらいです」
男:「400万!いったい何件から借りてんの?」
私:「10件くらいです」
男:「それじゃあ、ちょっと厳しいな~」
私:「金額が問題ですか?」
男:「金額じゃなくて、借入件数が多過ぎるんだよ。それだと、普通のところ
   はもう貸してくれないんじゃない?」
私:「それで、ここに電話してきたんですけど・・・」
男:「ここも同じだって。だって、あんたもよく考えてみてよ。そんなに借金
   まみれの人にお金貸せる?1万円だって貸せないよ」
私:「自分、真面目に働いてますし、返済もきちんとしますので・・・」
男:「あんたね、きちんと働いている人が400万円も借金する?」
私:「・・・」
男:「まあ、他もだめだと思うけど」
私:「なんともならないですか?」
男:「あきらめたほうがいいね」

情けない。
こんな闇金融の男におれは何をお願いしているんだ。
それに、なんて情けない声をだしているんだ・・・。

いや、でもお金を用意しないことには大変なことになる。
夏のボーナスまでもてばなんとかなるし、ここが正念場・・・。

コンビニに行って、パチンコ雑誌の中にある金融の広告を探す。
あった!!

『1,000万円まで貸します!!審査なし。金利:1%。すぐに振込可。』

ここしかない!!
携帯に電話番号を記憶させてコンビニから出る。
もう仕事どころではない。
すぐに携帯から電話をする。

男 :「(とても明るく)はい、○○キャッシングでございます」
私 :「すいません、雑誌を見て電話したんですが・・・」
男 :「ありがとうございます。本日電話をされるのは初めてですか?」
私 :「はい、初めてです」
男 :「そうですか。私、山本と申しますが、本日はどのようなご用件で?」
私 :「お金をちょっと借りたいと思いまして・・・」
山本:「ありがとうございます。では、2・3質問してもよろしいですか?」
私 :「はい」

それから、住所、勤務先、借入金額、借入件数などを聞かれ、全て正直に答えた。
もう精神的にまいっている。
きつい・・・。

山本:「他の金融会社にも電話されました?」
私 :「ここに電話する前に1件だけしました」
山本:「そこはなんて言ってました?」
私 :「件数が多過ぎるんで貸せない、って・・・」
山本:「それはひどいですね。うちはそういうことはありませんので安心して
    ください」
私 :「ありがとうございます」
山本:「では、これから上の者と相談しますので、また明日電話していただけますか?」
私 :「でも、広告に『審査なし』って書いてあったんですが?」
山本:「審査ではなくて、今金庫にお金がないものですから、どっちにしてもお金を
    用意できるのは明日になるんですよ」
私 :「そうですか・・・。分かりました。じゃあ、明日また電話します」
山本:「では、お待ちしております」
私 :「本当によろしくお願いします」

よかった~!!
なんとかお金を借りれそうだ・・・。
安心した~。
20万円借りれれば、先月分と家賃は全部返せるな。
よし、よし!!
助かった・・・。

【次の日】

 私 :「山本さんいらっしゃいますか?」
別の男:「すいません、山本は外出していますが」
 私 :「えっ?何時くらいに戻られますか?」
別の男:「ちょっと時間までは分かりかねますが」
 私 :「山本さんに今日電話することになっていたんですが・・・。
     私、松下というものなんですけども、他の人だとわかりませんか?」
別の男:「すいません、担当のものでないと・・・」
 私 :「分かりました・・・。山本さんは明日はいらっしゃいますか?」
別の男:「明日は朝から出社してます」
 私 :「分かりました・・・」

あれっ?
なんで山本さんいないの?
約束したことを忘れたのかな?
急な仕事かな?
明日朝一番で電話してみよう。

【また次の日・朝】

私 :「山本さんいらっしゃいますか」
山本:「山本です。昨日はすいませんでした」
私 :「いや、いいです。それで、お金は貸してもらえるんでしょうか?」
山本:「それがですね、何点か引っかかることがあって上の者からNGがでたんですよ」
私 :「・・・・・・。もうここしかないんですよ。お願いします」
山本:「ここに電話してから、他の金融会社には電話されてませんか?」
私 :「してないですよ!私は山本さんを信頼してますから!」
山本:「分かりました。(小声で)会社はNG出しましたけど、私の知り合いにも同じ
    業種の人間がいるんで、そっちにお願いしてみます。会社が違えば審査基準も
    違いますから」
私 :「本当にお世話をかけます。すいません・・・」
山本:「いえいえ、大丈夫ですよ。では、また明日電話してもらえます?私の携帯番号を
    教えるので、携帯の方に。私も会社にバレるとやばいんで」
私 :「分かりました。山本さんの方は大丈夫ですか?会社にバレたら・・・」
山本:「大丈夫ですから、心配しないでください。では、また明日」
私 :「本当に色々とすいません。よろしくお願いします」

はぁ・・・。
山本さんならなんとかしてくれるだろう。
はぁ・・・。
はぁ・・・。

胃が痛いなぁ・・・。
会社にも督促の電話がかかってきてるし、家賃も払わないと・・・。
アパートを追い出されることになる。

<2002年4月現在>
 ・借入先:11件
      (DCカード、アイフル、アコム、オリックス、武富士、UCカード、
       モビット、プリーバ、キャスコ、レイク、三和ファイナンス)
 ・借入金:418万円(ローン含む)
 ・毎月の支払い:294,000円



<2002年4月>


【さらに次の日】

私 :「もしもし、松下ですが・・・」
山本:「おはようございます、松下さん」
私 :「あっ、おはようございます。それで、友人の方はいかがですか?
    お金を貸していただけそうでしょうか・・・」
山本:「そうですね~、知り合いの何人かに聞いてみたんですが、やはり借入
    件数の多さがひっかかるということだったんですよ」
私 :「はぁ・・・」
山本:「なんとか金額の少ないところを1・2社完済できないですか?」
私 :「無理です。今、1万円もないですから」
山本:「ご両親から借りたりしてでも無理ですか?」
私 :「親には知られたくないんです・・・」
山本:「そうですか・・・」
私 :「・・・」
山本:「私ももう少し考えますので、松下さんもなんとかお金を作れないか
    動いてもらえます?」
私 :「はい、がんばってみます・・・」
山本:「では、また明日電話をください」

もうだめなのかな・・・。
お金を工面しろって言ったって、もうどこも貸してくれないし、友達には絶対
頼めない・・・。
山本さんに頼るしかない・・・。

【また次の日】

私 :「松下です・・・」
山本:「こんにちは!ちょっとお聞きしますが、今、ローンを組んだりしてま
    すか?」
私 :「いえ、ローンはないですけど」
山本:「そうですか・・・。今日は何時に仕事終わります?」
私 :「(なんか策があるのかな?)夜の6時には終わります!」
山本:「では、後で指定するところに行って商品をローンで買っていただきた
    いんですよ」
私 :「はい」
山本:「それをですね、私の知り合いが高く買い取りますので、そのお金で
    どこか完済してもらえれば、再度うちの会社で審査いれます。
    今度は1社完済したという実績がありますので、まず間違い無く
    お貸しすることができると思うんですよね」
私 :「分かりました!それでお願いします」
山本:「では、△△電機の○○支店ってご存知ですか?」
私 :「はい、知ってます」
山本:「では、そこに着いたらまた電話もらえます?」
私 :「分かりました。夕方の7時には着くようにします」
山本:「それと、これは私が言ったってことは秘密にしてほしいんですよ」
私 :「もちろん秘密にします!」

よし、きた!!
さすが山本さん!!
これでお金を作って「三和キャッシング(借入金額:10万円)」を完済すれ
ばいいな。
先が見えた!!
なんとかなりそう♪
でも、おれ、VISAもマスターも【利用停止】をくらっているんだけど、
大丈夫かな。
まあ、今更言ってもしょうがない・・・。
よし、6時までには仕事を終えないと!!

【夕方6時30分】

私 :「もしもし、松下です」
山本:「もう着いたんですか?早いですね」
私 :「急いでタクシーで来たので。それで、この次はどうすればいいんです
    か?」
山本:「じゃあですね、○○製の××というパソコンをローンで買ってください。
    金額はおそらく20万円程度だと思うので、できれば店員と値段交渉を
    してもらえますか。会社で急にパソコンが必要になった、とかうまい理由
    を言うとさらにいいです」
私 :「分かりました」
山本:「ここからが大事なんですが、支払いは?と聞かれたら、ローンでお願い
    します、と答えてください。そして、ここのカードを作りたいので申込み
    もお願いします、と言ってもらえます。そうすると、信販ローンの申込み
    用紙を渡されるので、それに記入してください」
私 :「はい」
山本:「それで、『希望キャッシング枠』の項目には何も書かないでください。
    あと、『他からの借入金額』のところもなにも書かないで下さい」
私 :「店員に書いて、と言われたら?」
山本:「そのときは、『0』と書いてください」
私 :「分かりました」
山本:「これで大丈夫だと思うので、パソコンを手に入れて店を出たらまた電話し
    てもらえます?」
私 :「はい・・・」
山本:「がんばってください!!」
私 :「がんばります・・・」

【それから1時間後】

私 :「もしもし・・・」
山本:「どうでした?」
私 :「だめでした」
山本:「(急に声色が変わって)なんで?店員に理由聞いた?」
私 :「いえ・・・。なんか、審査が通らなかったって」
山本:「いや、そんなことはありえない!あんた、なんかした?」
私 :「あの~、前にUCカードとDCカードで【カード使用停止】を食らってる
    んですよ。もしかしたら、それが原因かと・・・」
山本:「あんた、そんなこと一言もおれに言ってないよね?」
私 :「すいません・・・。本当にすいません・・・」
山本:「・・・」
私 :「すいません・・・」
山本:「あんた、もうあきらめたほうがいいよ。おれはもうやることはやったから」
私 :「山本さん、すいません!なんとか、他に助かる道はありませんか?お願い
    します!」
山本:「・・・、無理だね。こっちは一生懸命やっているのに、嘘までつかれたん
    だから。あんた、おれが言うのもなんだけど【人間のクズ】だね!」
私 :「すいません・・・。なんとか、なんとかなりませんか?今週中にお金を用意
    しないとやばいんです・・・」
山本:「おれの知ったことじゃないって!」

電話は切れた。

どうしよう・・・。
「どこからかお金を借りれないか?」
「何か売るものはないか?」
「親に電話して少しお金を送ってもらおうか?」

どれも根本的な解決にならない。
とりあえず今週中に20万円を用意しなければ大変なことになる。
想像もしたくない。
会社への督促の電話も毎日かかるようになってきてるし・・・。

でも、今月をなんとか回避できでも、来月にはまた15万円近く足りなくなる。
再来月もまた15万円を工面しないといけない。
夏のボーナスまで、あと3ヶ月。
無理だ・・・。

 【ゲームオーバー】

残された道は「自己破産」・・・。
それだけは絶対避けたい!

でも、親には「借金が400万円ある」なんて絶対に言えない・・・。
死んでも言えない・・・。
たぶん、母親は泣くだろう。
父親はがっかりして、おれを殴る。
殴られることはそんなに問題ではなく、重要なのは、

【自分に対する両親の期待をこっぱみじんに粉砕すること】

それも自らの手で・・・。

アパートに帰るが、食欲は全然なく、鏡で見た自分の顔はひどくやつれた病人
のようだった。

布団に入っても体が震えてくる。
不安で、不安で・・・。

「朝起きたらこれが全て夢だったらいいのに」と思うが・・・。

結局、不安で一睡も眠ることができないまま会社に行く。

精神状態は自分でもどうしようもできないくらいおかしくなっていた・・・。


☆次回、ついに【最終回】!!


<2002年4月現在>
 ・借入先:11件
      (DCカード、アイフル、アコム、オリックス、武富士、UCカード、
       モビット、プリーバ、キャスコ、レイク、三和ファイナンス)
 ・借入金:418万円(ローン含む)
 ・毎月の支払い:294,000円



<2002年4月>


不安で一睡も眠ることができない。

どうしよう・・・。
お金がない・・・。
なんとかならないかな・・・。
なんとか・・・、なにか売るものはないか・・・。

精神状態は自分でもどうしようもできないくらいおかしくなっている。
しかし、朝が来れば会社に行かないといけない。
仕事をするというよりも、会社への督促電話の対応に行くのだ。

あああ、いったいどうしたらいいんだ・・・。
誰か助けてくれ。。。

会社に行っても仕事をする状態じゃない。
インターネットで、お金を貸してくれそうなところを探している。

そして、昼前。
1本の督促電話がかかってきた。

女:「松下さんですか?」
私:「はい、松下です」
女:「○○ですが、先月の返済期限が過ぎていますがいかがなされました?」
私:「(周りを気にしながら)はい、その件は確認して折り返します」
女:「なにを確認するんですか?支払方法ですか?」
私:「いや、そうじゃなくてですね、1度確認しますので・・・」
女:「なんですか?松下さんですよね?」
私:「(この女、気づけよ!お前がかけてきているのは会社だぞ!会社の電話で
   明日には振り込みます、なんて言えるか!)・・・」
女:「もしもし?松下さん?」
私:「ですから、確認しますので」
女:「あの~、ですから、何を確認するんですか?」

遂にイライラが頂点に達したおれは電話を切ってしまった。
周りの同僚は怪しい目つきでおれを見ている。
こうなってしまったら、なにも言い訳ができない。
おそらく周りの同僚は「おれが借金の督促の電話を受けている」ことは知ってい
るはずだ。
そりゃあそうだ。
こんなに毎日、会社名も言わず「苗字」しか言わない人から電話がかかってくる
のだから。

「周りの視線」と「今日中に10万円を用意しないといけない脅迫観念」が遂に
精神をおかしくしてしまった。

私 :「すいません、課長。ちょっといいですか?」
課長:「なんだ?」
私 :「すいません、個人的な相談なんですが・・・」
課長:「そうか。じゃあ、昼飯でも行くか」

2人無言のまま、和食屋に入っていく。

課長:「それで、相談ってなんだ?」
私 :「あの~、借金のことで・・・」
課長:「だれの?」
私 :「自分です」
課長:「薄々気づいていたけど、最近そわそわしていたのはそれが原因か?」
私 :「はい、すいません・・・」
課長:「で、借金はいくらなんだ」
私 :「・・・。400万円です」
課長:「(唖然として)400万円・・・。誰かにだまされたのか?」
私 :「いえ・・・」
課長:「じゃあ、借金の原因はなんだ?400万円って、かなりの金額だぞ」
私 :「ギャンブルです」
課長:「(絶句)・・・。お前な~、ギャンブルで400万円も借金作ってどう
    するんだ!」
私 :「すいません・・・」
課長:「パチンコか?」
私 :「はい。それとスロットです・・・」
課長:「はぁ・・・」

しばしの沈黙。

課長:「毎月の返済金額もかなりあるだろ?」
私 :「・・・。30万円近いです」
課長:「(あきれて)給料よりも多いじゃないか。それで、もうどうしようも
    できなくなって相談したのか?」
私 :「はい・・・」
課長:「親には言ったのか?」
私 :「言ってません」
課長:「・・・。闇金融とかには手を出してないだろうな?」
私 :「はい!闇金融からは借りてません!」
課長:「おれの友達にも国立大学を卒業して公務員になった奴がいたけどな、
    そいつも借金で首が回らなくなって、役所にもいられなくなってな、
    今はタクシーの運転手だ!
    なんでいい大学出たのに、そんなことも分からないんだ?」
私 :「すいません・・・。
    気がついた時にはもうどうしようもできなくなって・・・」
課長:「いつから借金してたんだ?」
私 :「大学入ってからです」
課長:「大学入って、遊ぶ金欲しさにか?」
私 :「はい・・・」

再び沈黙。

課長:「100万円くらいだったらおれが個人的に貸せるけど、400万円
    ともなるとどうしようもできないんで、ちょっとおれに預けろ!
    悪いようにはしないから」
私 :「はい、すいません・・・」
課長:「借金のことは他に誰か知ってるか?」
私 :「誰も知りません・・・」
課長:「会社の同僚とか友達から金を借りたりはしてないだろうな?」
私 :「してません!」
課長:「分かった」

借金をして6年。
初めて人に相談した。
でも、それが会社の上司というのは、精神状態が普通だったら絶対ありえない!
借金が原因で会社をクビになるのは全然珍しくないのだから。

会社に戻ってから仕事をするが、当然手につかない。

そして、1時間後。

課長:「おい、松下!ちょっと会議室まで来い!」




<2002年4月現在>
 ・借入先:11件
      (DCカード、アイフル、アコム、オリックス、武富士、UCカード、
       モビット、プリーバ、キャスコ、レイク、三和ファイナンス)
 ・借入金:418万円(ローン含む)
 ・毎月の支払い:294,000円



続きを読む

記事一覧
借金は身を滅ぼす ①
借金は身を滅ぼす ②
借金は身を滅ぼす ③
借金は身を滅ぼす ④
借金は身を滅ぼす ⑤
借金は身を滅ぼす ⑥
借金は身を滅ぼす ⑦
借金は身を滅ぼす ⑧
借金は身を滅ぼす ⑩
借金は身を滅ぼす 完済編
  1. 2009/09/05(土) 02:28:13|
  2. 借金生活
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<借金は身を滅ぼす⑧ | ホーム | 借金は身を滅ぼす⑩>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://kigakubu.blog22.fc2.com/tb.php/61-ed92cf1c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。